2018年9月3日
「明日9月ってマジかよ」
ため息に似た言葉が何度も頭をよぎり、その度に絶望した8月の最後の日から、もうすでに3日が過ぎようとしている。
今月、2018年9月16日に安室さんは引退をする。
安室さんが引退を発表してからもうすぐ1年が経つ。
と書いてから、しばらくキーボードを叩く指がとまり沈黙し、言葉の代わりに涙が溢れ出しそうになるのを必死にこらえキーボードを叩きはじめる。しかし、この1年を語れる言葉を今はもちあわせていないようだった。
引退までの残りの時間、何がしたいかを考えた。
頭の中であれこれグルグルと思考をめぐらせるも何もピンとこない。
数日考えた後、「ブログを振り返る」「安室さんとの思い出」というキーワードが持ち上がり、そこから導き出されたものは「安室さんの楽曲を辿る」
そこからブログのタイトルが決まるまでさほど時間は必要としなかった。
- 安室さんと再会した2009年冬、自由が丘のam/pmで流れたSay the word
- 声が大好きになったLove Story
- 安室さんの曲の中で初めて歌詞が好きになったNobody
- ダンスに魅了されたCome
- 全く好きじゃなかったのにライブを見たら180度考えが変わったTempest
- ライブは最高に楽しかったのにライブ映像になったら最高にテンションが落ちたDo Me More
- 安室さんの背中を見て涙したContrail
- 吐きそうなぐらいに叫んだWhisper
- 生きろと言われたAlive
- 胸に突き刺さったStardust In My Eyes
- 解禁日にみんなで大騒ぎしたHands On Me
- ジャケ写で涙が溢れたHero
全部で12個。
沖縄に出発するのが14日のため、13日までに書き終えたいのにひとつ多い。困った。一気に書きすぎてしまった。でも、タイトルすぐに決まったときのブログは楽しいに決まっていると、私は知っている。
どうするかはさておき、早く本題に入りたいので今日はその1つ目、Say the wordについて。
2009年10月29日だと思うと過去のモレスキンに記されている。
懐かしのコンビニam/pmにお昼の買い出しに出たときに流れていた曲がSay the wordだった。もちろん曲名なんて知る由もないため、会社に戻り誰もいないオフィスで1人モニターに向かいコンビニで流れていた曲の歌詞を検索し動画を見た。
「Say the word」TV-CM / 安室奈美恵 (Namie Amuro) - YouTube
当時見た動画はどれだったのか、もう忘れてしまったのだがそこにいた人は、CAN YOU CELEBRATE?で時が止まっていた私の知っている安室ちゃんとは別の人だった。
(補足)Say the wordに書かれたブログはこちら。
Twitterボットはディーバの夢を見るか: Say the word
88を巡る思考の冒険をしたら88ツアー(LIVE STYLE 2016-2017のロゴが88)が始まったり、Say the wordの歌詞の意味がわからないと思っていたら安室さんのインタビューでヒントが見つかるというつながりがあったし、現在ランキングで2つも記事が入っているぐらいだから、とても印象に残る物が多いのもセザワ。88についてのブログはstella88か指輪で検索が上がってきてるのね。というか、最近になって急に指輪の話題が出てるのなんで?この間電車に乗ってるときに、たまたま前の人のスマホの画面に、安室奈美恵、ティファニーって見えちゃって、わおってビックリしたところだった。アクセス数見てみたらライブ映像が発売されてから急に増えているから、映像見た人がどこのだーってなったってことかしら。
しかし、最大の衝撃を受けたはSay the wordではない。
当時発売されたばかりのBEST FICTION TOUR 2008-2009のオープニングを飾った「Do Me More」の映像を見たときだった
(※詳しくはこちらへ\後10日/ namie amuro Final Tour 2018 〜Finally〜 Do Me Moreについて)
安室奈美恵さんに魅了された9年。特にブログを書き始めてから6年は私にとって変革の月日と言っても大げさではない。何故なら、ずっと昔から考え続けてきた脳や記憶、思考について、ブログを通していくつかの答えが出せるようになったからだ。
そのひとつが直感について。直感とはどこからやってくるのかずっと不思議に思っていた。
先程挙げたタイトル案は、あるキーワードの閃きから一気に書き起こした。反射に近いかたちでアウトプットされる言葉・考えはいわば直感。
直感とは一体なんなのか。
それは、自分が深く掘り下げ考え続けてきた証なんだという結論に至った。
思いを巡らせ悩み続け一つ一つを紐解いて行き、たとえその場で答えが見つからなかったとしても、のちその積み重ねが表面化されるのが直感。筋トレのように日々の積み重ねが筋肉を作っていくように、直感を生み出す源は思考の筋トレしか方法はない。
例えばキーボードやスマホのフリック入力を思い出すとわかりやすい。最初はキーボードを見ながらでしか打てなかったのが慣れてくれば手元を見なくともスラスラと書けるようになるのは熟練の成果であるように、思考も同じことが言える。
人が当たり前のように行っている会話がまさに思考の繰り返しで成り立っていて、幼少期に初めて言葉を発してから知識や考える力を身につけていくことで、考えるよりも先に言葉がスラスラ出てくるようになるわけだ。
しかしながら、長く考えることは執着という側面もあるため、それに囚われて一向に先に進めないことも多々あるが、それでも諦めないで考えた(もしくは考えるのに疲れてやめた)結果、いつの日か自然に手放せていることにも気づく。
「心や直感はすでに、あなたが本当になりたいものを知っている。それ以外は二の次だ。」
Appleの創業者、スティーブ・ジョブズが語ったこの言葉を、心底理解した瞬間でもあり、直感は積み重ねてきた思考を羽ばたかせる起爆剤であり原動力、そしてたまたま生まれるものでは決してないということを心底信じれる確証を得た。何故なら、時間を要せず直感で決めたことを行うときの私はとても清々しくそして何よりもワクワクドキドキしていた。
話はだいぶそれているようにも思うが、安室奈美恵さんは私にエンターテイメントを提供してくれただけでなく、思考の手助けをしていくれていた。安室奈美恵さんという人は何故あんなにも強いのか、それを心底考えた日々でもあったからだ。あんな風に強くなれたらと願ったから、昔よりも少し強くなれたようにも感じるし、昔よりもずっと楽になった。
安室奈美恵さんが引退してもずっと変わらないものが、私の中に存在している。私だけにしかわからないそのものをずっと大切に生きていきたい。
「あーーー安室ちゃんの声だ」
声の聞こえる方向に耳を傾けスピーカーの下に行って歌詞を聞き取りながら、今でも鮮明に覚えているコンビニの通路の陳列棚と、その奥に並んでいる飲料水の棚の景色を思い浮かんだら、無邪気だったあの頃の私と、溢れ出る涙を抑えながらたった今ブログを書いている私のギャップが大きすぎてちょっと笑った。
真面目な話はこの辺りで終わりにして、好きになった当初のツイートを拾ってきたらさらに無邪気で楽しい。
- 安室ちゃんのBEST FICTIONのDVD見た。ショーですな。ホントカッコよく、セクシーでキュート!んでパワフル!悩殺とはこういうことを言うんだな〜。
- 安室ちゃんって顔何個持ってるんだろう
- 「絶対領域」(ロングブーツとスカートの間の露出部分)が神。
- 安室ちゃんが歌いながらスケジュールを教えてくれる夢見た。でも声が小さくて全然聞こえなかったけど、最後にダライラマって言ったのだけ聞こえた。
- 安室ちゃんの2007ライブの「come」はマジヤバイ。細過ぎてお肉なんぞない。しなやかな振付の踊りだから凄く綺麗。シルクハットにキャミソールは「存在の耐えられない軽さ」のサビーナ。妄想が…。
Comeを見た時って存在の耐えられない軽さの映画を思い浮かんだのよね。全然似ていないのにシルクハットにキャミソールってだけで。女性のシルクハットのカッコ良さと、歌と映画の寂しさが重なったんだと思う。
明日はラブストです。