ヒッキーの新曲。花束を君に/真夏の通り雨
2016/04/16
21:26
こんなにもどストレートにお母さんのことを語るとは。
でも、お母さんのことでもあり、恋愛にもそして子供ことでもあるようにも聞かせてくれる懐の深さ。
順番をなんとなく花束を君にを1曲目、真夏の通り雨を2曲目としているんだけど、この順番で聞くとふかーく悲しみに浸ることになったりするのに対して、その逆となるとものすごい救われる感がする。
涙色の花束という歌詞に対して、真夏のジャケ写が青だったり、世界中が雨の日も〜と花束の方に雨の描写があったり、愛しい人(もう会えないであろう)への思いで繋がっていたりと、2曲ワンセットな楽曲。
藤圭子さんが亡くなる前日、東京は物凄い雷雨で、亡くなったと聞いた時に真っ先に思い浮かんだのがこの雷雨で、もしかしたら1人で物凄く怖かったんじゃないかということを鮮明に覚えている。この日初めて、面識のない人の死で大粒を涙をこぼした。
真夏の通り前だったはずなのに雨はずっと降り続く。ずっと癒えない癒えない渇き。曲の終わりに何度も何度もリフレインしフェードアウトする言葉。永遠に続くかもしれないけど、それでも止まない雨や癒えない渇きを受け入れ、悲しみの感情と共に生きていこうとしている姿をこんなにもはっきりと見せてくれた宇多田ヒカルがとても眩しい。 #おかえりHIKKI